カプコンクラシックスに収録されている 「1943・ミッドウェイ海戦」は ゲームセンターでロングヒットを記録した 縦スクロールシューティングゲーム。 ロングヒットの理由は 当時としてはリアルな戦闘機と艦隊とのバトルシーン、 低い難易度にあったと言われている。 最初は思うようにアイテムを変えられず苦労するかもしれないが、 確実に3WAYショットを取っていけるようになれば 10面くらいまではまったく難しくないゲームなのだ。 そんなわけでSTG初心者にもオススメ。 そして最後に待ち受ける戦艦大和で死ぬが良い。 |
今回は攻略じゃないのですか? | |
飽きた。 | |
飽きたって……。 | |
そんな事はどうでもいい。 1943のストーリーはマニアの間でも しばしば誤解されている。 これは憂慮すべきことなのだ。 |
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啓蒙したいのですね。 | |
いらんお世話だと思うが……。 ストーリーなんてどうでもいいじゃねえか。 |
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うるせえ。 まず有名なつっこみどころ。 「ミッドウェイ海戦」とサブタイが打たれているが、 史実のミッドウェイ海戦は1942年だ。 |
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史実と違うんですね。 | |
仮想戦記というやつだな。 それを踏まえた上で、このストーリーを読んで欲しい。 ■1943のストーリー■ 時は1943年、第二次世界大戦の真っただ中。 日本軍の暗号は全て解読している。 今日、ミッドウェイ島が攻撃されるのも予定のうちだ! しかし我らが空母ヨークタウンを攻撃したのは 少々やりすぎのようだ。 おれたちはジャップを許さない! マブダチのトミーと共に 上官の制止もきかずに飛び出したのさ。 さあ、大和をスクラップにしてやるぜ! (オールカプコンより引用) |
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これは……命令違反ですね。 | |
そう、つまり『1943』は、 命令無視で戦艦大和に挑んだ大馬鹿アメリカ野郎が 太平洋を暴れ回る壮大なバトルなのである。 |
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……おかしくね? 命令違反で飛び出したのに ちゃっかり帰還して補給も受けて、 また空母から出撃してるじゃねえか。 |
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まったくだ。まともな軍隊なら軍法会議、 下手すれば銃殺ってやつだな。 だが、こいつらはアメリカ軍だ。 きっと帰ってくる度に「バカどもが!」と上官に怒られて 「敵艦を沈めてきたからいいじゃないですか」と 命令違反をチャラにされて、その後また勝手に飛び出して 「あいつら、またやりやがった!」以下ループ。 |
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アメリカ映画で良く見る光景ですね。 | |
やつらは常にアメリカンジョークを忘れない。 彼らの上官も整備兵も 愛すべき大馬鹿アメリカ野郎どもなのだ。 |
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…………。 | |
通信士に至っては「攻撃目標、利根、健闘ヲ祈ル」 などと日本語のメッセージまで送ってる。 |
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大馬鹿アメリカ人の主人公に 日本語がわかる筈はありませんね。 |
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「おい、日本語で言われてもわかんねーよ」 「テキカンタイハッケン、コレヨリコウゲキニムカウ……」 「インテリめ、ファック、シット!」 どう見てもいやがらせだな。 しかもこの通信は日本軍に傍受されていたものと思われる。 |
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なるほど…… そうでもなければすぐに大群の戦闘機が 上がってくる筈がありませんものね。 |
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後にヨークタウンと戦闘を共にした別艦の兵士は語る…… 「空母ヨークタウンはいつもクレイジーだった」 「勝ったからいいが、あいつらのせいで作戦はムチャクチャだった」 |
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「複葉機で出撃したのを見た時は、もう終わりだと思ったね」 | |
……ある! | |
……ねえよ。 | |
※オールカプコンに掲載されていたストーリーは公式のものではない可能性があります。
これは嘘をついている目だぜ。